ドルイド(Druid)は、ケルト人社会における祭司のこと。日本ではドゥルイドとも表記する。ドルイドという名称の由来は、Daru-vid(「オークの賢者」の意味。Daruがオークを、vidが知識を意味する)というケルトの言葉である。なお、vidはサンスクリットのvedaと同源である。
ドルイドの社会的役割は単に宗教的指導者にとどまらず、政治的な指導をしたり、公私を問わず争い事を調停したりと、ケルト社会におけるさまざまな局面で重要な役割を果たしていたとされる。しかし、ドルイドは文字で教義を記す事をしなかったため、その全容については不明な所が多い。ガリアやブリタニアの各地に遺された遺物や、ギリシア・ラテン世界の著述家によって記された文献から、ドルイドの実態がおぼろげながら読み取れるに過ぎない。
カエサルの『ガリア戦記』によれば、ドルイドの社会的影響力はかなり大きなものだったようである。争い事を調停あるいは裁決し、必要があれば人々に賠償や罰金を課した。ドルイドの裁決を不服とした者は、社会的地位や信用を失った。ドルイドはこのような大きな権力を持っていたほか、兵役や納税を免除される等、特権的地位にあった。
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